Houdiniノード勉強回。
地図データから街を作るノードたちです。
取り上げるのは、Labs OSM Imports、Labs OSM Buildings、Labs OSM Filterの3セット。
Houly Daily Challenge2020で初めて使ってみたのですが、楽しかったので取り上げてみました。
ちなみに、これらのノードはHoudini標準ノードではく、SideFX Labというノード群に含まれるもので追加インストールが必要です。SideFx Labのインストールについては公式ページを参照してください。
https://www.sidefx.com/ja/products/sidefx-labs/sidefx-labs-tools/
OSM
ここで取り上げたノードたちは、OSMというデータを扱うものです。
OSMとはOpenStreetMapの略で、Wiki曰く「自由に利用でき、なおかつ編集機能のある世界地図を作る共同作業プロジェクト」だそうです。
要するに自由に使える地図データってことですね。さらに商用・非商用を問わずにデータの自由な利用と再配布が可能だそうで、スゴイですね。
ちなみに、OSMデータはこちらからダウンロードできるようです。
https://www.openstreetmap.org/export
で、このOSMデータを元に建物や道を3Dデータに起こすためのノードが、ここで紹介するノードたちです。
Labs OSM Imports
Labs OSM ImportsがHoudiniにOSMデータを読み込むノード。
OSMファイルを読み込むと、こんな感じ↓に地図情報がHoudini上で3D化されます。
お!、と思ったポイントとしては、Primアトリビュートにものすごく沢山の情報が入っていたことです。
おそらく、この情報を用いて、次に紹介するノードたちが建物を作ったり、道を種類別に分けたりしているのだと思うのです。
ちなみに読み込んだOSMデータは新宿周辺地図です。
Lab OSM Buildings
建物を生成するノード。Labs OSM Importsノードに繋いで使う。こんな感じの建物群が生成される。
生成される建物は、ほとんどプリミティブ形状に近いので、リアルっぽい建物作る場合は加工、もしくは置き換えが必要になるが、建物の形状によっては不正なポリゴンが生成されていたりもするので、シンプルではなさそうな印象。
Labs OSM Filter
OSMデータから、特定の情報を抽出するノードとでも言えばいいのだろうか。これも、Labs OSM Importノードに繋いで使います。
大きな道だけ取り出したり出来ます。
パラメータに、チェックボックスが沢山あり、取り出したい要素を有効にすれば、それだけ表示されるようです。
で、これらを使ってあれやこれややって作ったのが最初の絵になります。
Houly Daily ChallengeのDay21 UrbanでFirst PlaceとったFred Ericさんの作品をリファレンスに作っていたのですが、なかなか上手くいかないものですね。プロシージャルに拘らないほうがいいのかなぁ。
https://www.sidefx.com/community-main-menu/houly-daily-challenge/
ビルのアウトラインをかっこいい感じに出来なくて、OSMデータのをほとんどそのまま使ってしまったのが心残りでした。
OSMファイルを使った、Houdiniでの街生成はデータ読み込むだけでもちょっと楽しかったので、興味ある方はやってみてはいかがでしょうか?
以上!
使用バージョン
Houdini:18.0.416
SideFx Labs Tools:416
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