ネタに困ったときのオペレーション小技集 – その肆!
選択セット
オブジェクトだったり、頂点だったりをSetに登録することで、選択を楽にしてくれます。
何度も選択するものを登録すると、いろいろ作業が楽になります。
個人的には、もう少し使い勝手よく改良してくれればなぁと。
選択セットの作り方
- オブジェクト / 面 / 頂点、登録したいものを選択。
- [Create]→[Sets]→[Set]を選ぶ。
- “Set1″というのができる。この中に選んだオブジェクトなり、頂点なりがSetに登録される。
下絵の赤枠内は順に、球オブジェクト、ボックスオブジェクトの頂点、コーンオブジェクトのエッジ、円柱オブジェクトの面、がセットに登録されています。
選択セットから選択
- 選択セットえらび、右クリック。メニューから”Select Set Members”を選択。
- 選択セットに登録されたものが選択される。
OutLinerの隠れたノード
OutLiner(アウトライナー)に表示されていないノードがいっぱいあります。
普段はあまり必要ないものばかりなので非表示なのでしょうが、時々必要になることも。
それらを表示する方法です。
OutlinerのメニューからDisplay→[DAG Objects Only]をOFF
シンプルに見えていたOutlinerも[DAG Object Only]をOFFにした途端、どっちゃり妙なノードが!
暇なときに、現れたノードを見てみるとおもしろいかも。
例えば、ポリゴンにSmoothをかけると、polySmoothFaceノードがOutlinerに新たに現れたり。
他にもマテリアルのノードがあったり、レンダーレイヤーのノードがあったり、RenderSettingsやなんかで設定する項目がノードとしてあったりします。
私が、Outlinerでこの表示を使う時は、主にTool作成時やSetUp時でしょうか。
Tool作成時にノードの名前が分からない時、これで探したりもします。
ノードをツリー階層で一覧出来るOutLinerは何かと重宝しますね。
以下は、おまけ
OutLinerで設定した、[DAG Object Only]の項目。
そもそも、”DAG Object”とはいったい何なのでしょう?
マニュアル曰く。DAGとは”Directed Acyclic Graph”の略だそうです。
・・・なんのこっちゃ、さっぱり分かりません。
さらにマニュアル曰く、
オブジェクト、ライト、カメラ、およびシーンを作成する、ハイパーグラフウィンドウから表示できる他の項目の配置順序を図式的に表現します。
Maya では、ジオメトリの位置、向き、スケールなどのエレメントをDAGで定義します。DAG ノードは 2 つのタイプの DAG ノード、トランスフォームとシェイプで構成されます。
日本語がむずかしい。
ざっと、マニュアルを探したのですが、DAGを分かりやすく定義した項目が見あたらなかったので、以下は私のざっくり解釈です。
DAGノードとは、TransformノードとShapeノードのこと。
ざっくり別な言い方をすると、MayaのView上に表示されるオブジェクトのこと。
ポリゴンしかり、ライトしかり、カメラしかりです。
「View上でいじれないものは基本見なくてもよいだろ」と、そうOutlinerさんは言うとるわけです。
オブジェクトやライト、カメラなどは基本、TransformノードとShapeノード、二つのノードから構成されています。
それぞれの特徴を書くと、
①位置や回転を制御するTransformノード
②形状や性質(ライトなら明るさやライトの種類、カメラなら画角等)を制御するShapeノード
OutlinerのDisplayオプションで[Shapes]をONにすると、Outliner上でもShapeノードが表示されるので、なんとなく見た目でわかるかも。
Outlinerの[DAG Object Only]は、このTransformノードとShapeノード以外はOutlinerでは表示しませんよ、という意味かと。
以上。
自分で書いてて、妙に怪しいなぁとか思ってたりもするので、間違い等ありましたらご指摘を。
なるほど~日本のサイトではあまり見かけなさそうな情報でありがたいです。