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「Houdini ビジュアルエフェクトの教科書」ってどんな本?

がんばって書いたHoudini入門書、「Houdini ビジュアルエフェクトの教科書」が現在発売中です。
そこで宣伝も兼ねて、どんな内容か紹介したいと思います。

この本はタイトル通り、Houdiniのエフェクトについて学習する事を目的とした本です。
上のは、本書で作る作例の動画になります。(収録してある作例この倍くらいかな?)
こういうのを作りながら、Hoduiniを学習します。

内容は大きくわけて、9つのチャプターから構成されています。
それぞれエフェクトの種類や機能ごとに、主題にそった内容を学習出来るようになっています。
各チャプターにはチュートリアル形式の作例が幾つかあり、それらを実際に作ってゆくことで学習する、というスタイルです。

各チャプターの内容について、本書の画像も交えて紹介してゆきたいと思います。

Chapter1:「Houdiniの概要」

主にHoudiniについての基礎知識や、基本操作を学習できます。
インターフェイスやノードについて、ショートカットやなんかを学びます。
Houdiniはエクスプレッション等の、プログラム言語を多用するソフトですが、ここでは読者が拒否反応を示さない程度にそれらにも触れています。

まぁでも基礎知識なんて、サラッと読み流せばええんや。使っとるうちに勝手に覚える。

Chapter2:「ObjectとSOP」

Houdiniを扱う上で基本となるSOPを学習できます。
また作例を実際に作りながら、Houdiniで絵を作る際の基本的な工程も学習します。
“シミュレーションじゃない?”、”基礎だろ!”、と侮るなかれ。
この章だけで約80ページもあるんやで。

作例のひとつとして、DNAを作ります。
このあと、このDNAがああなってこうなって・・・・ぁぁぁぁぁ。
DNAを3DCGで作る仕事とか、ありそうじゃない?
上の絵は作例1ですが、このチャプター、作例5まで用意しました。
他にも、デジタルアセットや、あんな機能こんな機能を紹介。

Chapter3:「シミュレーション」

シミュレーションの基本はパーティクルから。
ということで、パーティクルを用いたシミュレーション(POP)について学習できます。

Houdiniのパーティクルはシミュレーションも大事ですが、その結果をどう料理するかの方が重要な場合が多々あります。ここでは、パーティクルシミュレーションについてはもちろん、その加工方法なんかも作例で取り上げています。

Chapter4:「剛体」

剛体!
Rigid Body!
破壊とかの基礎について丁寧に書いてみました。

このチャプターでは、基本知識を大事に大事にと念じながら書いた気がします。

・・・ぶちこわせ〜ヽ(°◇° )ノ

Chapter5:「ボリューム」

煙や炎の作り方を通して、ボリュームについて学習できます。
Houdiniはボリュームの汎用性が他のCGソフトに比べても抜群に高いと思います。
その辺をなぞりつつ、本筋としてはシミュレーションをメインに学習します。
本のなかで一番ページ数のある章です。

このチャプターの最後に、入門書にあるまじき難易度の作例を入れてみました。
難しかったら読み飛ばしてもええよ!
っでも手順通りに作れば出来るよ!
発売後「これなら自力で出来るわ」と感じたそこのあなた! 入門書など必要ないレベルです。そっと本書を閉じましょう。

Chapter6:「水」

水エフェクトの作成について学習できます。
Houdinの水エフェクトに興味ある人おおいですよね。
作れますよ、水!

本書では学習のためにシェルフ(自動でいろいろ作成してくれる機能)を積極積に利用してますが、一切シェルフを使用しない作例もそこそこあります。
この「水のスローモーション」とかは、そのシェルフを一切使わない作例ですね。

Chapter7:「海」

海の作り方を学習できます。

近頃のHoudiniのバージョンアップはおそろしいと、個人的に思っています。
海の機能も、そのひとつです。
読めば海、作れます・・・おそろしい。
また、シミュレーションとSOPベースの海の併用方法についても記載しています。
読めば作れます・・・ おそろしい。

Chapter8:「砂」

砂の作り方が学習できます。
応用作例として雪の作り方、例示しました。
「アナ雪」、イケます。レリゴーできます。

Chapter9:「その他機能」

最後に、Houdini Engineや紹介しきれなかった機能について紹介してます。
簡単な作成手順を載せているので、それら機能を実際に試すことができます。
群衆とか地形生成とか、とか、とか。

かように本書はHoudiniの使い方や機能を、作例を作りながら学んでゆく内容となっております。

また本書の内容は生モノです。
Houdiniはバージョンアップ毎に変化が、特に激しいソフトです。
本書も発売から2年もすれば、記載内容の多くがHoudiniの最新バージョンと乖離してくると思われます。
本書をタンスのこやしにせず、早めに読み終えることを強くお勧めします。

 

発売セミナの様子

2018年5/14(月)発売セミナが行われました。
CGWORLD様にて記事にしていただけましたので、どんなだったか見れます。

https://cgworld.jp/feature/201806-houdini.html

「Houdini ビジュアルエフェクトの教科書」のご予約、購入はこちらから

Houdiniの無料体験版について

本書の作例はすべて、Houdiniの無料体験版、”Houdini Apperentice”で作成可能です。

もうちょっと詳しく

“Houdini”はSideFXのサイトからダウンロード可能です。

https://www.sidefx.com/download/

ダウンロードしてインストールすればHoudiniが使えます。
ライセンスを購入すれば有料版が使え、購入していなければ無料体験版が起動します。
Houdiniの無料体験版は、期間制限がないのでじっくり学べます。
ただし、その場合Houdini Engineに関しては試用期間が限られているようなのでご注意を。
そのほか無料体験版の制限内容、仕様等についてはSideFXのホームページでご確認下さい。

https://www.sidefx.com/ja/products/houdini-apprentice/

追記

本を購入された方、もしよろしければAmazonのレビューに感想やご意見を書いていただけるとうれしいです。
ちゃんと世間のニーズを満たしているのか、それとも外しているのか、とかいろいろ気になるものでして。

面白かった、つまらなかったなど、何らかの反応があると励みになります。

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