Houdini回です。
今回は、かつてScatterノードに存在した”Attribute Bias”というアトリビュートについてです。
Houdini13→14の変更でScatterノードが変更され、その際Attribute Biasという機能がなくなりました。
どういう機能かというと、こういう機能です。
ここでは、色情報をもとに発生させたpointの分布にBiasを1→0でかけています。
Biasは、日本語だと「偏り」です。
Biasが1の場合、赤い部分にだけpointが作られ、Biasが0になるにつれ分布が平均化されています。
この機能、個人的には重宝してました。
例えばジオメトリの全体に不均等にPointを配置したい時に、このBiasの機能を使っていました。
Houdini14になってScatterノードが一新された際、このBiasの機能がなくなってしまい困ってました。
似た機能でRelaxはありますが、これじゃなくてBiasが使いたいんだと思ってました。
で、調べたら再現する方法がありました。
以下、H14で再現したBiasの結果です。
ネットワークはこんな感じです。
ざっくり言うと、wrangleノードでbiasに相当する計算を行うというものです。
以下、wrangleノードの内容です。
Wrangleノードには”bias”と”uniformdensity”というFloatタイプのパラメータを作成しておきます。
float t = ch("bias"); float uniformdensity = ch("uniformdensity"); @density = t*@density + (1-t)*uniformdensity;
サンプルファイルを添付しておきます。
Scatter_v14
以上、今回はここまで。
では、また次回!
—————————-
Houdini 14.0.313
—————————-
コメント