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Houly Daily Challengeの感想

2020年7月1日から突如始まったHouly Daily Challengeに参加してました。
それを終えての感想というか雑談というか、そういうのです。
普段その手の記事は書かないようにしているのですが、たまにはいいかなと思いまして。

結果

ポイント制でランキングがつけられ、私は最終的に6位に落ち着きました。
中盤では単独一位にだったのに、後半は全くパッとせずズルズルと順位を下げてしまいました。
https://www.sidefx.com/community-main-menu/houly-daily-challenge/

はじめとおわり

6月末に突如アナウンスされ、7月1日から始まったこのチャレンジ。
私は参加した当初、”31日すべては参加しない”且つ、”31ポイント以上獲得する”という目標をこっそり立てていました。「全日参加はさすがにしんどいので、週に一回ずつくらい難しそうなテーマの日は休んで、その上でDaily Winnerを2回くらい取れば31ポイント以上になるな」、と皮算用していたのでした。しか蓋を開けてみると、狙ったところではDaily Winnerになれず、やっとこWinnerになれたと思ったらランキング上位は接戦。一日でも休めばランク順位を落としてしまう、そんな状況で結局31日すべて参加する羽目になってしまいました。
獲得したDaily Winnerは計4つ、最終順位は6位とプロとしての面目は保てたかなと思うのですが、31回チャンスがあってのDaily Winnder4回なので欲を言えばあと2つか3つ欲しかったですね。

制作に関しては、私はシングルタスク人間なので、一個ずつ作品を完成させるというスタンスを取っていました。

やってみて思ったのは1日で作品を完成させる難しさと、Houdini縛りの過酷さでした。
何度「2日の猶予をくれれば」と思ったことか。しかし、私は怠け者なのできっと1日目は何もせず2日目に焦って作り始めると思うので、1日縛りで良かったのかもしれません。

さて、以下はこのチャレンジで思い知ったことです。

1、アイデアが浮かばない。

正確には、”1日で完成させられて且つ、Daily Winnerになれそうなアイデアが思い浮かばない”、です。
お題も抽象的なものからモデリング要素の強いものも多く、エフェクト屋としては後半は結構キツかったです。なので、前半にポイントを稼いで後半逃げ切りを計画していたのですが、思ったようにはならないものですね。

いいアイデアが思いついても、手持ちの知識と技術ではとても1日で完成させられそうになかったりして、諦めたこともありました。
足りない知識は調べたりすればよいのですが、今回のチャレンジでは、下手すればそれだけで1日が終わってしまいます。
またアイデアを形にして「ちょっと思ったのと違う」ってなっても、残り時間的に軌道修正がぼぼ出来ないってのも困りました。
このアクシデントが実は2,3度ありました。
一度など、プロとしてひと目に晒せない程ひどいものが出来上がり、短時間での作り直しを余儀なくされたことがありました。FEATHERSのテーマのがそれですね。結果的に面白いものができたと思ったのですが、賞は取れずじまいでした。

2、ネタ被り

他の人とネタが被るのも何回かあって、しまったなぁと思いました。
力を入れた物が、他人と被ってたら結構ショックですね。しかも先に出された日には、ちょっと出しづらいですもん。
一日目のEarthでしょっぱなからネタが被ったのはきつかった。
まぁPintrestで見つけたのを見ながら作ったから、ネタ被りもあり得たのですが。

有名なモチーフを使うと、やっぱりネタもかぶりやすかったですね。Waterwayのテーマではエッシャーの水路がいっぱいありましたし。

結果的に賞はとれましたが、Swingも”ニュートンのゆりかご”で作った人、何人かいましたね。

3、Houdini縛り

このチャレンジのルールのひとつHoudini縛り、これが結構厳しかったです。
モデリングやアニメーション付け、コンポジットもすべてHoudiniでやらなければならないこと。
モデリングなんか、ちゃんとしたの作ろうと思ったらそれだけで1日終わってしまいます。
しかし、モデリング要素のつよいテーマでは全くモデリングしないなんてわけにはいかないので、結構大変でした。
BONESのテーマとか、かっこいい骸骨とか作りたかったし、実際作ってたのですが時間を考えて諦めたのでした。

またHoudiniに関する技術、知識面でもかなりの範囲が必要だったと思います。

4、浮き沈みがある

人間なので、上手く作れた日とそうでない日にバラつきがありますが、コンテスト全体で見てもそういうのを感じました。
いい作品が沢山投稿されてるって日もあれば、数個しかいいのがないって日もありました。
自分でいいのができたと思った日に限って、他の人もいいのを上げてたりして。

逆にFurのテーマは、まったく狙ってなかったのに賞が取れちゃったやつですね。

5、商品

商品はライセンスとかミニPCとか、Tシャツとかありましたね。
私は31日全部参加したで賞とDaily WinnerのTシャツが戦利品ですかね。
Daily Winner4回ってことはTシャツ4枚ってことなのかな?同じTシャツ4つもいらな・・・

参加して

このイベントに参加するかは正直言うと迷いました。
参加を決めた理由は、これがSideFXの初めての試みだったからです。
私のような吹けば飛ぶようなフリーランスがチャンスをつかむなら、行動するなら、ルールと体制が確立される前がねらい目だと思っています。すべてが確立された後では、それを覆すのは容易ではないからです。

じゃあ、今回のHouly Daily Challengeにはどんなチャンスがあったかというと、正直わかりませんでした。
漠然と何かチャンスがあるのでは、という予感だけで参加を決めたのです。
全て終えた今なら言えることもあるでしょうし、確かにぼんやりとしたチャンスがありました。

参加しない理由もいっぱい思いつきはしたのですが、でも結果だけ見れば参加してよかったなと。

31日間続けれたこと、作品を完成し続けられたこと、ランキングに名前を載せられたことは、自信のパラメータを増やすことに繋がりました。
自分に自信を持てるというのは、生きていく上で重要なことなので、これだけでも参加してよかったです。
(もっとも逆に続けれなかった時に自信を失うリスクもあったわけですが)

さて、特に構成も決めずに、つらつらと書いてみましたが、長くなってしまったのでこの辺りで切りたいと思います。
たまにはこんな回もよい。

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